岡山の入管・ビザニュース

行政書士まつだ国際法務オフィスの情報ページです

岡山市北区の行政書士まつだ国際法務オフィスからのニュースです

英語名

前にも書いたような気がしますが、何度でも書きたくなる話題です(笑)。

英訳で日本名と住所、どう書いていますか?

私は17年ほど仕事で証明書類の翻訳をしていますが、日本人の名前と住所の英語表記をどうするか、についてグルグルと悩み続けてきました。正解はないので、悩みも尽きません。

問題の根源のひとつは、氏名と住所の順序について、日本と英語圏は真逆だ、というところにあります。

岡山市北区駅元町33 (日本語の書き方は、大きい行政区から始まり地番で終わる)
33 Ekimotomachi, Kita-ku, Okayama-shi (英語圏は、小さい地番から書く)
Okayama-shi Kita-ku Ekimotomachi 33 (日本式の順序で書く方法もある)

松田 葉子 (ラストネーム、ファーストネーム)
Yoko Matsuda(ファーストネーム、ラストネーム)

さらに、行政区域の呼び方が2通りあることも、悩みの種です。

岡山県 岡山市 北区
Okayama-ken Okayama-shi Kita-ku (行政区の読み方を直訳)
Okayama Prefecture Okayama City Kita Ward(行政区を英語訳で表示)

ただ最近、少しずつ自分なりの方針ができてきたように思うので、ひとつの案として共有します。

(1)住所は、地番から書いていき、最後は +郵便番号+JAPANで終わる

つまり 33 Ekimotomachi, Kita-ku, Okayama City, Okayama 700-0000 Japan
としています。

 なぜこの順番に固定しようと思ったかというと、最近は国際郵便の送り状をインターネットで作成する必要があるからです。そのときにこの順番で書く必要があるんですよね。外国の人が郵便を送るときに迷わないようにする、というのを優先することにしました。

(2)行政区の英語表記は、CIty (Town, Village)とPrefectureだけ

つまり Kita-ku, Okayama City, Okayama Prefecture (Prefectureは省略するときもあり)
としています。

 なぜかというと、先ほどの国際郵便やインターネット入力のルールでいくと、きちんと区別して書かなければいけない行政区は1番目と2番目に大きい行政区であり、それ以下の行政区は記入する欄もないことが多い。なので一番大きい行政区に当たるのはPrefecture(都とかもありますが)、次の行政区はCity(町、村もありますが)までは外国人にはっきり示せるほうがよく、それ以下の行政区は日本語読みの区(ku)でいいかな、ということで、こういう書き方にしています。
 
 町も、行政区としての町(早島町とか。町役場がある)と、地域の呼び名としての町(駅元町とか)があります。行政区はTown、地域の呼び名のときは小文字でcho, machiと表現しています。村も同様です。

 行政区としての町はその上に郡(county)が付きますが、これはなくても郵便が届くから省略してもいいよ!という解釈が多くあるようです。日本だと、「都道府県」と「市町村」が分かればいい、ということですね。

(3)名前は ラストネーム、ファーストネーム の順序で。ラストネームは全部大文字

  MATSUDA Yoko
です。これに関しては、日本政府が統一的に英文書でこの書き方を使うようになったので、安心してこの順序を採用しています。冒頭の写真は、外務省のアポスティーユ上の署名です。
 苗字をすべて大文字にすることで、これがラストネームであると主張しているわけですね。

とはいえ、すでに前に書いた文書に合わせたり、TPOに応じて順序を変えたりするので、やっぱり迷いながら訳しています。

正解をひとつに決められない場面というのは難しい。多様性の尊重とは、こういう面倒くささなんですけどね…。
表記をすり合わせるだけでも大変なのだから、外交の仕事をする人たちは本当に大変ですね。